中学受験対策におすすめの本【国語によく出る20作品】:小説・物語

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中学受験対策におすすめの本【国語によく出題される本20作品】:小説・物語

子供の読解力をつけるためには、日頃からたくさんの本に触れることが大切だと言われます。

しかし、我が子も中学受験をしましたが、特に6年生になると塾やその宿題で毎日の予定がいっぱいになり、「ゆっくり本を読んでる時間なんてない!」という現実に直面します。

この記事では、学校の読書時間などを活用して小学校高学年になったら一度は読んでおきたい、中学受験の国語でよく出題される本をご紹介します。

※2022年の中学受験で実際に出題された本はこちらです。

中学受験に出題される物語文は、学校や家庭を舞台に、主人公の小学生・中学生が友人や家族との関わりの中で成長していく姿を描いた作品など、小学生に馴染みやすく共感しやすい内容が多いのかなと思います。講談社児童文学新人賞を受賞した作品や本屋大賞に入賞した作品もよく出題されているようです。

その中から楽しく読めるおすすめの本を20作品集めました。

ケセラ

もちろん、大人が読んでも楽しめる小説ばかりなので、親も一緒に読んで感想を共有し合うのもいいですね。

1.「十四歳日和」水野瑠見

2018年講談社児童文学新人賞受賞作品です。友だち、勉強、部活、夢、様々な想いを抱えた4人の主人公たちの14歳の日常を描いたオムニバス作品。

2.「保健室経由、かねやま本館。」松素めぐり

2019年講談社児童文学新人賞作品であり、内容も出題されそうな内容だと思われます。保健室から通じる不思議な温泉につかりながら、匿名の子どもたちが互いに心を開いていくという物語。「保健室経由、かねやま本館。」は、2020年6月3日頃の発売になるそうです。アマゾンや楽天では予約受付中です。

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3.「リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ」こまつあやこ

2017年講談社児童文学新人賞作品です。中学入試によく出題されています。中二の途中で、マレーシアからの帰国子女になった沙弥が、日本の中学に順応しようと四苦八苦しながらも、短歌に出逢い成長していく物語。呪文のような不思議なタイトルもマレーシア語です。

4.「ペンギンは空を見上げる」八重野統摩 

第34回坪田譲治文学賞受賞作品。NASAのエンジニアになりたい小学六年生のハルくんと、クラスで浮いた存在のアメリカからの転校生イリスの友情物語。風船で宇宙撮影に挑むハルくんの夢と努力の物語。

5.「線は、僕を描く」砥上裕將

2020年本屋大賞ノミネート作品です。両親を交通事故い喪失感を感じていた大学生の霜介が、水墨画の巨匠・篠田湖山と出逢い、水墨画の世界に魅了されていく。そして、悲しみから立ち直る物語。著者の砥上裕將さん自身も水墨画家さんだそうです。

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6.「そしてバトンは渡された」瀬尾まいこ

2019年本屋大賞受賞作品です。主人公の高校二年生の森宮裕子には、父親が三人、母親が二人いる。大人の都合で何度も親が変わり、17年間で四回も苗字が変わった優子。「不幸な生い立ち」と思われそうだが、優子は愛され少しずつ成長していく。家族をテーマにした温かい作品でした。

瀬尾まいこさん関連の本では、2022年3月に出版された「夏の体温」も、友情をテーマにした爽やかな短編で読みやすいのでおすすめです。

【中学受験対策・夏休みの読書におすすめ】瀬尾まいこ「夏の体温」は、三つの友情物語

7.「かがみの孤城」 辻村深月

辻村さんの作品の中でも大好きな作品です。学校で居場所をなくし、自宅に閉じこもっていた主人公の「こころ」が、ある日、不思議な鏡の中の世界に迷い込み、こころと似た境遇の7人と出逢って―、という物語。後半に謎と伏線が回収されていく気持ちよさがたまりません。2018年本屋大賞受賞作品。

8.「しずかな日々」 椰月美智子

野間児童文芸賞、坪田譲治文学賞をダブル受賞した作品。小学5年の主人公、光輝が祖父の家で過ごした夏休みの日々がしずかに描かれ、少年だった主人公が大人になっていく物語。

9.「みかづき」森絵都

森絵都さんの作品もよく中学受験に出題されているようです。本作は、昭和から平成にかけての学習塾を舞台にした作品です。

10.「クラスメイツ」森絵都

同じく森絵都さんの作品。中学1年生24人のクラスメイトそれぞれを主人公にした短編集。

 

11.「人間タワー」朝比奈あすか

かつて小学校の運動会で花形競技だった器械体操。しかし、その危険性から中止する学校が増えました。小学校の組体操問題を背景とした、親、子供、教師などの思いを描いた作品です。

12.「君たちは今が世界」朝比奈あすか

6年3組のいじられ役、優等生、問題児、クラスの女王の親友と、教室での立ち位置がまったく違う4人。それぞれに苦悩しながら自分の居場所を見つける4編の物語。

13.「約束」村山由佳

3つの物語が収録された短編集。病気の友達のため、タイムマシーンを作ろうとする少年たち(約束)、肉食恐竜の子を育てる草食恐竜の母(さいごの恐竜ティラン)、母子くじらの絆(いのちのうた)。

14.「ツバキ文具店」小川 糸

鎌倉の山のふもとにある、小さな古い文房具屋さん「ツバキ文具店」。新米の代書屋となった鳩子がさまざまな手紙の依頼に応えていく―。2017年本屋大賞ノミネート作品。

15.「あと少し、もう少し」瀬尾まいこ

頼りない顧問のもとで、寄せ集めのメンバー6人が、中学最後となる駅伝の県大会出場を目指す物語。

16.「ハッピーノート」 草野たき

中学受験のために塾へ通う小学6年生の聡子。学校でも塾でも、うまく自分を出せない聡子の成長物語。

17.「小学五年生」重松清

中学受験の定番。直木賞作家である重松清さんによる短編小説集。小学五年生の男の子を主人公とした17編の短編小説が収められている。重松さんの作品は、どの作品も泣けますね。

18.「ぼくは朝日」朝倉かすみ

昭和45年、北海道・小樽市に住む小学4年生の朝日と、お父さん、お姉さんの三人家族の物語。

19.「さざなみのよる」木皿泉

「野ブタ。をプロデュース」「昨夜のカレー 、明日のパン」などの脚本で知られる木皿泉さんの作品。癌のため43歳で亡くなる「ナスミ」と、彼女の死を見つめた家族、友人、知人達の物語。

20.「蜜蜂と遠雷」

映画化もされた恩田陸の長編小説。直木賞と本屋大賞をダブル受賞した作品です。国際ピアノコンクールを舞台に、世界を目指す若き4人のピアニストたちの挑戦や葛藤、成長を描いた青春小説。

 

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他にもご紹介したい作品はありますが、話題作を中心に楽しく読めるものを集めてみました。ご参考になれば嬉しいです。

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