【2022年中学受験】国語で出題された本:男子校編

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2022年の中学受験の国語で出題された本を調べてみました。本記事では男子校で出題された書籍をご紹介します。

中学受験の入試問題は夏休みに作成されることが多いと塾の先生がおっしゃっていましたが、2021年7月に出版された「氷柱の声」(くどうれいん)や、「神さまのいうとおり」「神の悪手」など2021年前半に出版された本も取り上げられていました。

男子校の国語で出題された本

開成中学校

おいしくて泣くとき(森沢明夫)

コロナ禍で子供食堂がメディアで取り上げられることも増えたように思います。「おいしくて泣くとき」は、貧困家庭の子どもたちに無料で「こども飯」を提供する「大衆食堂かざま」を舞台にした、森沢明夫さんの作品です。

麻布中学校

「氷柱の声」(くどうれいん)

2021年7月に出版されたのくどうれいんさんの作品。第165回芥川賞候補作です。東日本大震災の発生時に盛岡の高校二年生だった主人公の物語ですが、作者のくどうれいんさんも岩手県盛岡市のご出身で、震災当時は高校一年生だったそうです。海城中学校でも同作品が出題されました。

武蔵中学校

「記憶する体」(伊藤亜紗)

共学校の昭和学院秀英中学校で出題された「目の見えない人は世界をどう見ているのか」も伊藤亜紗さんの作品です。

筑波大学附属駒場中学校

はじめてだらけの夏休み 大人になりたいぼくと、子どもでいたいお父さん(唯野未歩子)

小学生の葉太と滅多に家にいない父親が過ごしたひと夏の物語。作者の唯野未歩子さんは、女優であり、映画監督で脚本家でもあります。最近ではドラマ「きのう何食べた?」でシロさんが通うスーパー中村屋の店員役で出演されていました。

駒場東邦中学校

「教室に並んだ背表紙」(相沢沙呼)

「教室に並んだ背表紙」は、2020年12月に出版された相沢沙呼さんの作品です。中学校の図書館を舞台にした全六篇の連作短編集で、思春期ならではの女子中学生たちの心模様を描いた作品です。相沢沙呼さんは、2009年に「午前零時のサンドリヨン」で第19回鮎川哲也賞を受賞されています。また、同じく相沢沙呼さんの「雨の降る日は学校に行かない 」は、2019年に芝中学校で出題されました。

早稲田中学校

「明日の僕に風が吹く」(乾ルカ)

医師を目指していた主人公は、アレルギー発作を起こした転入生を助けようとして失敗し、夢と居場所を失ってしまう。叔父の勧めで北海道の離島の高校に入学し、少しずつ自身を取り戻していく物語。作者の乾ルカさんの「願いながら、祈りながら」は、過去に聖光学院中学校、浦和明の星女子中学校、カリタス女子中学校などで出題されたことがあるそうです。

(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法(三宅香帆)

どんな内容の本だかわかりやすく面白いタイトルです。夏目漱石、三島由紀夫、村上春樹、ドストエフスキー、カフカなど、名前やタイトルを一度は聞いたことがあるような名作小説を楽しく読む方法を解説しています。私が読んだ気になっているのはヘミングウェイの「老人と海」ですね。あらすじは知っているけど、最後まで読んだ記憶がないです。

聖光学院中学校

「商店街のジャンクション」(村木美涼)

2021年1月に出版された村木美涼さんの作品です。チョッキーという犬の着ぐるみの中に入った男女三人がそれぞれの人生の悩みと向き合う物語。作者の村木美涼さんは、「窓から見える最初のもの」で第7回アガサ・クリスティー賞大賞、「箱とキツネと、パイナップル」で第6回新潮ミステリー大賞優秀賞を受賞されています。

妖怪文化入門(小松和彦)

栄光学園中学校

メイおばちゃんの庭

米国の児童文学作家シンシア・ライアントの作品です。1993年度ニューベリー賞、1992年度ボストングローブ・ホーンブック賞を受賞しています。

「詩的思考のめざめ 心と言葉にほんとうは起きていること(阿部公彦)

浅野中学校

「恩返し」(芦沢央)

「恩返し」は、2021年5月に出版された芹沢央さんの、将棋を題材にした短編小説集「神の悪手」に所収されている作品です。

「同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか」( 鴻上尚史・佐藤直樹)

「科学とはなにか 新しい科学論、いま必要な三つの視点」(佐倉統)

海城中学校

「氷柱の声」(くどうれいん)

麻布中学校でも出題された、2021年7月に出版のくどうれいんさんの作品。 東日本大震災の発生時に盛岡の高校二年生だった主人公の物語。第165回芥川賞候補作。

ラ・サール中学校

「神さまのいうとおり」(谷瑞恵)

2021年5月に出版された谷瑞恵さんの作品。受験生の方のブログによると栄東中学校のA日程でも本作から出題されたそうです。谷瑞恵さんの他の作品には、「思い出のとき修理します」シリーズや「拝啓彼方からあなたへ」などがあります。

「物理学者のすごい思考法」(橋本幸士)

攻玉社中学校

「なつのかけら」(北沢あたる)

北沢あたるさんの「なつのかけら」は、10代向け短編小説レーベル「5分シリーズ」の、「5分後に切ないラスト」に所収されています。エブリスタとう小説投稿サイトで「三行から参加できる超・妄想コンテスト 夏なんてなくなればいいのに」で大賞を受賞した作品です。5分後シリーズは各作品が短く読みやすい内容です。

「植物のいのち からだを守り、子孫につなぐ驚きのしくみ」(田中修)

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