映画「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」予想の遥かに上をいくトム・クルーズのアクションには不可能はないのか

映画「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」予想の遥かに上をいくトム・クルーズのアクションには不可能はないのか

作品情報

全世界累計興収3000億円以上、トム・クルーズが伝説的スパイ、イーサン・ハントを演じる大人気スパイアクション映画『ミッション:インポッシブル』のシリーズ第6作。

あらすじ

IMFのエージェント“イーサン・ハント”と彼のチームは、盗まれた3つのプルトニウムの回収を目前にしていた。だが、突如現れた何者かの策略で仲間の命が危険にさらされ、その最中にプルトニウムを奪われてしまう。イーサンとIMFチームは、プルトニウムを再び奪い返し、複数の都市の“同時核爆発を未然に防ぐ新たなミッション”を受ける。この事件の裏側には、シンジケートの生き残り勢力が結成したアポストル(神の使徒)が関連しており、手がかりは“ジョン・ラーク”という正体不明の男の名前と彼が接触する“ホワイト・ウィドウ”と呼ばれる謎めいた女の存在のみ。だが今回のミッションに対しイーサンの動きを不服とするCIAは、敏腕エージェントのウォーカーを監視役に同行させることを条件とした。イーサンはホワイト・ウィドウの信頼を得るため、やむなく収監中の敵“ソロモン・レーン”の脱走に手を貸すが、その影響で味方の女スパイ“イルサ”と対立してしまう。一方、同行するウォーカーはイーサンへの疑惑を深め、二人はやがて対決の時を迎える。
やがてタイムリミットが刻一刻と迫る絶体絶命の中で、チームの仲間や愛する妻の命まで危険にさらされる等、いくつもの〈フォールアウト(余波)〉がイーサン・ハントに降りかかる・・・。(公式HPより)

スタッフ・キャスト

監督・脚本 :クリストファー・マッカリー
出演者:トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、ヴィング・レイムス、レベッカ・ファーガソン、アレック・ボールドウィン、ミシェル・モナハン、ヘンリー・カヴィル、ヴァネッサ・カービー、ショーン・ハリス、アンジェラ・バセット

独断と偏見の見どころ

56歳トム・クルーズ。不可能はないのか?

高い前評判と期待値。それを上回る面白いものを見せてくれるのが、トム・クルーズのスゴイところ。シリーズを重ねるごとにアクションシーンは「不可能」さが高まっていく。次から次へとハードなアクションシーンが展開され、観ているこちら側も息をするタイミングが分からなくなるほど。本作のお笑い担当ベンジー役サイモン・ペッグのシーンが唯一の心の休息場。とにかく、アクションの見どころをあげればきりがない。

ヘイロージャンプ(高高度降下低高度開傘)

ヘイロージャンプって知ってますか?
視認外の上空から敵地に潜入するために編み出され、成層圏ギリギリの高さから特別な酸素マスクを装着して高速落下し、地表寸前でパラシュートを開くという降下方法だそうです。このヘイロージャンプのアクションシーンを撮影するために、もちろん、トム本人が、上空7620mから時速320kmで飛び降りたその数、実に106回!メイキング映像に、1日のうち日没間際の3分間しかチャンスがない撮影の様子などが収められています。

カメラマンもスゴイ!撮影できるカメラマンがおらずスカイダイバーに撮影のトレーニングを積ませたという。カメラマンは、後ろ向きに飛びながら、あるいは、トムに近付いたり離れたりと飛びながら、空中でウォーカー(ヘンリー・カヴィル)を助ける演技をするトムを見事に画面に収めている。トムもスゴイけど、このカメラマンにも称賛の拍手を送りたいです。

トイレでのアジア系男性(めちゃくちゃ強い)との格闘シーン

鏡やら便器やら水道やらドアやら壁やら、とにかくぶっ壊しながら戦う。狭くて閉鎖的な空間で繰り広げられる格闘は、飛び散る破片も手伝って、観ていてとにかく痛い!撮影後にうっすら涙が出たとウォーカー役のヘンリーが語っていたのも頷ける。

あのアジア系俳優は誰?

トム、ヘンリーと見事な格闘シーンを見せたアジア系の俳優。パンチとか蹴りとか、一つ一つの動きが綺麗で、キレのアクションを見せていた、あの俳優は誰?と思って調べてみました。

 

リャン・ヤン

スタントマン出身の中国系俳優で,「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」でストーム・トルーパー役で出演していたり、「最後のジェダイ」でアシスタント・ファイト・コーディネーターを務めている。そのほか、「007/スカイフォール」にも出演。

カーアクチェイス、そしてバイクチェイス

トップガンの時代から、とにかくバイクがよく似合うトム。パリ・凱旋門前の交差点で逆走するバイクアクションは必見です。(観てて本当に疲れます)

ビルからビルへの走りながらの飛び移り

トムが骨折をしたというニュースで公開前から話題になったシーン。そのジャンプに失敗してビルの壁にぶつかるというシーンで、落ちるわけがないと思っていながらもハラハラして声を上げそうになります。そして、骨折をしたまま走り続けたというから脱帽です。こんなに走る姿がカッコいい56歳、他にはいません。

ヘリコプターチェイス

ドアのないヘリコプターの外側から人が現れたら、もはやホラー!?トムは、飛行中の敵のヘリコプターにロープを登って乗り込む。乗り込むと同時に敵を仕留めるのかなと思ったら、バーンと登場して「来たよ」と言わんばかりのキメ顔。敵も一瞬動きが止まります。何がどうなってどうしたらコイツがここにいるんだ?と、事態を認識するのに時間が掛かるのも分かります。むしろ敵に同情すらしますよね。でも、途中、本当に落ちそうで落ちそうで。

そして、息する間もなく、ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)が乗ったヘリを追って繰り広げられる2機のヘリコプターチェイス。ここでもトム・クルーズは、もちろん自らの操縦でプロでも危険な“スパイラル飛行”にも挑戦。もう、正気の沙汰とは思えません。

遊園地のアトラクションになるなら、絶対このシーン使うなあって思ったシーン。高所恐怖症の私としては、VRでも体験したくないです。

好きなセリフ

ごめん、2Dで見てたよ

正確には少し違うかもしれませんが、こんなニュアンスです。ウォーカーに埋め込んだハイテクな追跡装置をもとに、イーサンがウォーカーを追跡するシーンのセリフです。ものすごくハイテクな装置なのに、ベンジーの指示に従うとイーサンはビルからビルへと飛び移る羽目になります。それもそのはずベンジーは地図をみて指示を出しますが、彼が見ているのは平面の地図。実際にイーサンがいるのはビルの高層階。指示された方向に進もうとして、ビルの窓から隣の建物の屋根に飛び移るべきかと立ち止まるイーサンに、ベンジーは、「何を待ってるんだ?」と訊きます。そして、イーサンが「窓から飛び降りる」と答える。ようやくイーサンが高い場所にいることに気付き地図を3D表示に変えます。

とにかく観たこともないアクションの連続で、観ているだけで変な筋肉使うんです。疲れるんです。そんな時、ほっとさせてくれるのが、我らがベンジー役のサイモン・ペッグ。私の友人も追われているトムを見事に救ったとき(パリの地下水路でボートで待っていたシーン)のドヤ顔が最高!と絶賛してました(笑)。緊迫したアクションシーンの狭間で、笑わせてくれます。

必然的に高まる次回作への期待

30年以上もトップスターであり続けるトム・クルーズ。トップガン、カクテル、レインマン、ザ・エージェント……、好きな作品を上げればキリがない。ミッション:インポッシブルシリーズについても、「まだまだアイデアはたくさんある」とシリーズ続行に意欲を見せているそう。トム・クルーズが、スタント無しの生身で挑戦しているからこそ生まれるアクションシーンのリアリティ。映画を観終わった後は、とにかくドッと疲れますが、もう一度観たいと思ってしまう。そして、毎回、観客の予想と期待を遥かに超えたエンターテイメントを見せてくれる。次回作の撮影の頃には、おそらくトムもアラカン。身体も大事にしてくださいねと言いたくなりますが、必然的に次回作への期待は高まります。