映画「コーヒーが冷めないうちに」感想・あらすじ・動画配信情報

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「あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか? 4回泣けます」

というキャッチに釣られて、映画館で観ました。

この記事では、映画「コーヒーが冷めないうちに」のあらすじ・感想、視聴できるおすすめの動画配信サービスをご紹介します。

映画「コーヒーが冷めないうちに」作品紹介・あらすじ

原作は、泣けると話題になり、2017年に本屋大賞にもノミネートされた小説「コーヒーが冷めないうちに」。舞台の脚本家兼、演出家である川口俊和の小説デビュー作となる本作が、シリーズ続編の「この嘘がばれないうちに」とともに、有村架純主演で映画化。望むどおりの時間に戻れるという不思議な喫茶店を舞台に、会いたかった人との再会を描く人間ドラマ。

映画「コーヒーが冷めないうちに」キャスト・スタッフ

【監督】塚原あゆ子
【原作】川口俊和
【脚本】奥寺佐渡子
【出演者】有村架純(時田数)、伊藤健太郎(新谷亮介)、波瑠(清川二美子)、林遣都(賀田多五郎)、深水元基(時田流)、松本若菜(平井久美)、薬師丸ひろ子(高竹佳代)、吉田羊(平井八絵子)、松重豊(房木康徳)石田ゆり子(謎の女)

映画「コーヒーが冷めないうちに」のあらすじ

時田数(有村架純)が従兄(いとこ)で店主の時田流(深水元基)と切り盛りする、とある街のとある喫茶店「フニクリフニクラ」。そこには、不思議な都市伝説があった。それは店内の【ある席】に座ると、望んだとおりの時間に戻ることができるというもの。ただし、そこにはめんどくさい……非常に面倒くさいいくつかのルールがあった。

1. 過去に戻って、どんな事をしても、現実は変わらない。
2. 過去に戻っても、喫茶店を出る事はできない。
3. 過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない。
4. 過去に戻れる席には先客がいる。席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ。
5. 過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない人には会う事ができない。

「ここに来れば過去に戻れるってほんとうですか?」

今日も不思議な噂を聞いた客がこの喫茶店に訪れる。
アメリカに行ってしまった幼馴染の賀田多五郎(林遣都)とケンカ別れをしてしまった三十路直前の独身キャリアウーマン清川二美子(波瑠)。
若年性アルツハイマーに侵された妻・高竹佳代(薬師丸ひろ子)と、そんな高竹を優しく見守る夫・房木康徳(松重豊)。
故郷の妹(松本若菜)を裏切って、一人スナックを営む喫茶店の常連客・平井八絵子(吉田羊)。数に次第に惹かれていく常連客の大学生・新谷亮介(伊藤健太郎)。
過去に戻れるという【ある席】にいつも座っている謎の女(石田ゆり子)……。

どんなことをしても現実は決して変わらない。
それでも過去に戻り、会いたかった人との再会を望む客たち。
そこで彼らを待っていたものとは?
そして、主人公・時田数に隠された真実とは?

(公式HPより)

原作は川口俊和の小説デビュー作「コーヒーが冷めないうちに」と続編「この嘘がばれないうちに」

原作は、舞台作品を小説化した同名の小説で、4人の女性のそれぞれが抱える後悔と愛を描いた4つのエピソードを収録。そして、その6年後を描いた続編「この嘘がばれないうちに」では、4人の男性を巡るエピソードを収録。

映画「コーヒーが冷めないうちに」見どころ・感想

「今」を変えるということ

登場人物達が過去に戻るタイムトラベルを描いた作品ではありますが、よくあるタイムトラベル物とは、少し違った展開を見せます。それは、過去に戻るルールの一つに「過去に戻って、どんな事をしても、現実は変わらない」とされているためです。過去で何をしようとも、起きたことは変わらないのです。

「現在」を生きる人の気持ちや考え方次第で、過去に起きた出来事の「意味」が変わる。「気持ち」が変わるということにはとても共感ができました。たとえ、過去を変えることができなくても、今を変えることはできる、と伝えている作品です。何回泣けたかは別として、見終わった後に、毎日を少し頑張ってみようかなという前向きな気持ちになれる作品でした。

タイムトラベルに関しては、ちょっと謎と違和感が残りました。過去に行っても現在が変わらないということは、登場人物達が行く過去から続く現在はパラレルワールドになるのかなと想像しながら観ていました。夫婦のエピソードで、夫が妻の手紙を過去から現在に持って帰ってきます。それは、現在の妻が夫に渡せなかったと持っていた手紙と同じものです。「過去が変わらない」のであれば、現在の妻は、「手紙を渡せなかった」ままのはずなので、現在の世界では妻が持っているままになるはず。ということは、夫が過去から現在の世界に手紙を持って戻ってきたら、手紙は二つ存在しているということになるんだろうか?? そして数とお母さんのエピソードでは、未来が決まっていることになっちゃうよなーとか。今が変われば未来も変わると言いたいはずなので、未来がでてくるとややこしいなあ、と矛盾は他にもあると思いますが、余計なことに頭を悩ますのはやめます。

結局、4回泣けた?

何回泣けたかと言うと、涙腺は緩い方なのですが、私は2回でした。

夫婦

若年性アルツハイマーに侵された妻・高竹佳代(薬師丸ひろ子)と、そんな高竹を見守る夫・房木康徳(松重豊)のエピソードです。愛する人に忘れられていくのか辛いのか、愛する人を忘れてしまうのが辛いのか。そして、過去に戻った夫が知る、妻の本当の気持ち。こんな素敵な夫婦になれる相手に巡り合ったこと自体が羨ましく思います。

数とお母さん

「お母さん、お母さん、お母さん……」 (数)

このセリフにやられました。他にも聞きたいことや話したいことは沢山あるはずなのに、「お母さん」と連呼する数の姿に泣かされました。

優しい気持ちになれる時間

この作品には、本当の悪人のような人は出てきません。誰もが誰がを思いやる気持ちをもっていて、その思いやりから優しい嘘はつくこともあるけれど、根っこに悪意はありません。タイムトラベルという題材を扱っているにも関わらず、現在や未来とリンクしてドラマチックな展開があるかというと、そうではないと思います。過去に行って変わるのは、本当に小さな気持ちの変化。物足りないと思う方もいるかも知れません。でも少しだけ優しい気持ちになれる、そんな世界に浸れる作品だと思います。

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